サボテンの植え替え 抜き上げ・乾燥

サボテン

サボテンを植え替えるのに色々準備が必要です☆

栽培を始めて間もない方の参考になったらと思います。

主な植え替え順序

  1. 苗の抜きあげ・乾燥
  2. 鉢の準備
  3. 培養土の準備
  4. 植え付け

今回は、1の苗の抜きあげについての注意点など書いていこうと思います。

概要

鉢からサボテンを抜き上げ、土を落とし根を整理します。

あらかじめ、抜き上げる前に水やりを控えて乾燥気味にさせておくと、土が落とし易いかと思います。

根を整理する理由は、新しい根を発生させる事でより多くの栄養を水と共に吸収して育ってもらう為です。

また、根にネジラミ等の害虫がついていないかを確認することができます。

根の整理については、市販のサボテンの土のパッケージ等にやり方が書いてありますが、どんな品種のサボテンにでも適用できると言う訳ではありません!

根の整理について、大まかな注意点をまとめていきましょう。

根の整理

多くの品種があるサボテンは、進化の過程で地上部の容姿だけでなく、根も多種多様な形状へと変化してきました。

植え替えについて、書籍では根を全部切り落とすと書いてあったり、はたまた別の書籍では1/3残すと書いてあったりして、どれが正しいの?と思う事があるかと思いますが、大きく以下の根に分けて対応しております。

  • 塊根タイプ
  • 兜丸
  • その他一般
  • 斑入り

事前準備として、なるべく土を落としやすいように、1週間以上断水をして土を乾かしておきます。

また、根の整理を行うにあたり、清潔な刃物(カッター等)と、園芸用の殺菌剤やアルコールを準備しましょう。

作業的には、1苗おきに毎回刃物を殺菌するよう心がけます。

塊根タイプ

太く大きな塊根ができるタイプです。

自分ちには、塊根タイプが比較的多いような気がします(^^;

こちらが、鉢から抜きあげたばかりの烏羽玉と銀冠玉たちです☆

このタイプは根が大きく太ります。

この太い根に、生き抜くために必要なパワーを蓄えていると考えると分かりやすいかもしれません♪

根の整理は、太い塊根を残して、周りの細い根や、根の先端をカットします。

細い根が水や栄養を吸収する機能を持っていますので、この細い根を更新してもらうと言う事ですね☆

こちらの姫牡丹などは、塊根を大きく切り込んでしまうと致命傷になり枯れてしまう事もあるので注意しましょう。

地上部より根の方がでかい ロフォフォラ アルベルト-ヴォイチェフィー(Lophophora alberto-vojtechii)☆

キノコみたい(^^;

カプトメデューサ(Astrophytum caput-medusae)も根が塊根ですが、他のサボテンより乾燥に弱い印象で、冬越し中も少し水やりをすると調子がいいです♪

乾燥しすぎると、どんどん塊根が無くなっていき、最終的に枯れてしまうことも(^^;

兜丸

割と普及してきた兜丸(Astrophytum asterias

昔は高級品であまり見かけませんでしたが、今ではよくネットで売買されています。

その容姿は強く印象に残るサボテンだと思います。

そして根の整理は、ズバリ全部切り落としです!

根がやや弱く腐り易いのもあり、全部切り落として新しい根を生やすのが安定性も成長速度もありますので、とくに元気な小苗の場合は迷わず切りましょう。

切り口はしっかり乾燥させる事を忘れずに☆

1週間ほどしっかり乾燥させてから植え付けになりますが、発根してくるまでは、水を与えず土の上にそっと置いておく感じになります。

ただし、古株になると発根するパワーが弱くなってきますので、根を切りすぎない方が良いみたいです(^^;

古株や、苗が1センチ未満と小さすぎて全切りするのは怖いと言う場合は、一般的な方法と同じように根を残すやり方でOKです。

無理して根を全て切らず、一般的な根を少し残す方法であっても問題なく育ちますので、ご自身に合ったやり方で大丈夫です☆

その他一般

根を少し残してカットし、細い根を整理するという一般的な方法で大丈夫だと思います。

こちらは、ギムノカリキュウム属の怪竜丸です♪

さっぱりしましたね!

斑入り

○○錦と言うような名前で呼ばれる、斑入りの苗。

この綺麗な「斑」の部分には、光合成に必要な葉緑素が無いので、普通の苗より性質が弱く、成長も遅いのが特徴です。

斑入りの苗の根の整理は、あまり行わないほうが無難な選択といえます。

ただし、プシスのような強健で根張り旺盛な品種は根の整理を通常通り行うこともあります。

まとめ

抜き上げ作業は、根張りなど外見からは分かりにくいサボテンの体調を知ることもできる貴重なタイミングでもあるので、必ず根の確認をしましょう☆

サボテンの根の整理は、根をカットする行為により、一見すると枯れるリスクがあるように思えます。

しかし、適切に行うことにより成長を促し、害虫の発見等にもつながります。

昔は「サボテンは移植で育てろ」と言われたほどです。

根の整理をした後は、風通しの良い雨の当たらない所に置き、必ず1日~1週間は切り口を乾燥させましょう!

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