サボテンについての知識で、稜についてです。
よくサボテンの表面は山と谷のような凹凸がジャバラのようにいくつもあるイメージがあると思いますが、その山一つ一つを稜と呼びます。
乾燥して縮んだり水を吸って膨らんだりする際に、ジャバラのように伸び縮みしてくれます。
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稜が少ないアストロフィツム属の兜を例にしますと、通常の兜は見ての通り8稜です。
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ルリ兜も8稜です。
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以前赤色の混じった花を咲かせてくれた兜は珍しく6稜です。
通常8稜の兜が5稜など極端に稜が少ない場合(逆に10稜を超えるようなの多稜の物も)は珍しいとされてます。
ただし稜が少ない分、伸び縮みに弱く、接木や春先の急成長に耐え切れず実割れを起こしやすくなります。
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鸞鳳(ランポー)系は5稜が標準です。
ちなみにこれは紅葉ヘキランですので少々赤いですがしっかり5稜です。
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3稜や4稜のランポーはその容姿から三角ランポーや四角ランポーと呼ばれます。
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漢字で書くと碧瑠璃鸞鳳玉と難しい字のヘキランですが、ヘキランの場合4稜の物は碧鳳玉と呼ばれます。
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袖ヶ浦ははじめは7稜ぐらいなのですが、成長していくと途中で稜が減り5、6稜になります。(4稜の物がすぐ後ろに写ってますが)
ちなみに三稜柱は減稜すると3稜か4稜になります。
稜が多いものはあまり数える事はありませんが、エキノフォスロカクタス属(特に多稜玉など)に見られるように極端に稜が多いものも面白いです。
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ただし、すべてのサボテンに稜があるわけではなく、写真(ピンボケ)のマミラリア属のブーリーを見てわかるように、稜ではなく疣のあるサボテンもあります。
主にマミラリア属は疣があり、疣と疣の間から花を咲かせる特徴があります。
そういえば発見されて10年ぐらいのカプトメデューサも疣があるタイプでしたが、あれはまたちょっと違う感じですね。

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