サボテンの植え替え 鉢の準備

サボテン

春の陽気で動き出したサボを眺めていると、あっという間に時間が過ぎます♪

蕾が出てきたり、はたまたアカダニ等の害虫を発見したりと・・(;・`ω・´)

主な植え替え順序

  1. 苗の抜きあげ・乾燥
  2. 鉢の準備
  3. 培養土の準備
  4. 植え付け

今回は、2の鉢の準備について書いていきます☆彡

概要

抜き上げたサボテンを再び植え付ける為には鉢(もしくはポット)が必要ですが、一口に鉢と言っても様々なものがあります。

そこで、自分ちでは鉢を選ぶ基準はこうしているよ~と言う事を書きたいと思います。

鉢の種類

鉢と言っても、様々な材質やデザインがあります☆

しかし、育てるという目線で見た場合、栽培環境にもよりますがサボテンに向いているのは黒っぽいプラ鉢になります☆

自分ちでは比較的、スリット鉢をよく使います☆彡

理由は以下の2点になります。

  • インテリアとしての可愛いデザインの植木鉢では、機能面で良くない物が多い。
  • サボテンの根を育てる為には、温度の上がる黒プラ鉢が良い。

一つ目の機能面は、なんとなくイメージができるかと思いますが、植物の生育ではなく見た目の装飾に重点を置いたインテリア雑貨である為です。

二つ目については、サボテンに限らず多くの植物は、根が非常に重要なファクターとなっております。

サボテンも同じで、根が健康=調子が良いと言っても過言ではありません☆

サボテンの根は、温めるとよく発達する傾向がありますので、温度が上がりやすい黒っぽい鉢が有利となるのです♪

そして、忘れてはいけないのが「プラスチック製」であること。

一般的に、植木鉢といえば皆さんどんな物を連想するでしょうか?

こんな感じの素焼きでできた鉢を思い浮かべるのではないかと思います。

自分も、植木鉢の絵を書けと言われたら、きっとこんなやつ書きます(^^;

「素焼きだと水分を通すから、土が乾きやすくてサボテンに良いんじゃない?」と思ったそこのアナタ!!

余分な水分が蒸発して加湿を防ぐのが素焼きの良いところなのは確かですが、気化熱で鉢の熱を奪ってしまうのです!

せっかく根を温めようと思っても、素焼き鉢では必要以上に根を冷やしてしまうので黒プラ鉢が選ばれるのです。

置き場や土などの栽培環境ににより、通常のプラ鉢では根腐れが発生したりと根の調子が悪いと言う方もいるかと思います。

そんな方には、スリット鉢をおすすめします☆彡

スリット鉢

スリット鉢とは、側面から底にむかって縦のスリットが複数入っている鉢で、見るからに通気性は良さそうな印象の鉢です。

しかし、この鉢の仕組みはもっと奥深かったのです!

真ん中に穴の開いた通常の鉢の場合だと、水は底穴から排水されますが、側面~底面に表面張力で水分が残ってしまいます。

それに加え、鉢の側面は昼夜の寒暖差で結露水が発生し、中心部と比べ土と鉢の間が常に加湿になるようになります。

こうなると根は酸素を求めて容器の側壁に沿って、もしくはらせん状に回り始め、サークリングをしてしまいます。

加湿を嫌うサボテンの根が、加湿になる側壁をぐるぐる回るって想像しただけでも良くない印象ですよね(^^;

一見、根が伸びるのは良いように見えますが、枝分かれした細い根に栄養を多く吸収する機能があるので、ただ伸び続けて根詰まりしてしまうと非常に効率が悪くなるのです。

さて、これがスリット鉢の場合どうなるでしょうか。

側面から底にむかって入っているスリットのおかげで、残留する水分を大幅にカットし、尚且つ通気性も確保されます。

特に、サボテンを栽培する上でよく聞く失敗は、加湿による根腐れが多いと思いますので、この点は特筆すべき点だと思います。

さらに、スリット穴から多くの空気が入るので、根が気づいて伸び続ける事をやめ、枝分かれして根張りが良くなる効果が見込めるのです☆

メリットを活かす為に、スリット鉢では鉢底石を入れない方が良いとされています。

(オーシャン貿易オンラインショップさんより、画像をお借りしました)

しかし、デメリットもあります。

スリットが入っている為に、そこから虫が入ることがあったり、土よってはこぼれやすかったりします。

また、メーカーによっては鉢が柔らかくて、些か扱いにくいと感じるものもあるかもしれません。

そして、見た目の派手さはもちろんありません(^^;

角鉢・丸鉢

四角い物を角鉢と呼んでいます☆

上の写真は、アップルウェアー製のプレステラ105型と90型です。

ホームセンターで見かけたこともあるかと思います。

角張っている分、肉薄でも比較的強度があるのと、四角だと並べる時に綺麗に並びます♪

丸い物を丸鉢とよんでいます。

上の写真は兼弥産業製のスリット鉢(CSMシリーズ)です。

丸くて肉薄なので柔らかく、植木鉢と育苗ポットの中間のような印象です。

植えるサボテンのサイズに応じて、複数の鉢から選んでおります☆彡

育苗トレー

育苗コンテナ、育苗箱という名称でも売られております。

複数の小さな実生苗などを管理するのに使用しております♪

上の写真ですが、左はホームセンターで購入した育苗箱35型、右はアップルウェアー製の育苗コンテナー6型と、メーカーによって表記にばらつきがありサイズが分かりにくいかもしれません(^^;

アップルウェアー製のプレステラ90(78*78*169)が、育苗コンテナー6型にちょうど6個入るサイズです☆

育苗箱35型にはプレステラ90がちょうど12個入るので、角鉢をまとめて管理するのに使用することもあります♪

通常の寄せ植えや、角鉢のまとめて管理と両方に使えるので、育苗トレーもおすすめです☆

まとめ

自分ちでは、スリット鉢各種と育苗トレーを主に使用しております。

一部、スリット鉢以外のプラ鉢も使用しておりますが、スリット鉢の比率の方が高いです。

育苗トレーも寄せ植えだけでなく、角鉢管理などに使えるので一考の余地があると思います♪

スリット鉢は、サボのサイズに合わせ使い分けている為、複数サイズの鉢を在庫しております。

もし、鉢のサイズなど知りたい場合は、お気軽に聞いてくださいませ☆

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