サボテンの植え替え 土の準備

サボテン

暖かくなってきたので、本格的な花粉シーズンになりますね!

初心者さん向けに書いていきますが、うちの土作りについては5月頃に記事書きますね☆

主な植え替え順序

  1. 苗の抜きあげ・乾燥
  2. 鉢の準備
  3. 培養土の準備
  4. 植え付け

今回は、3の培養土の準備について書いていこうと思います。

概要

「培養土」とは、植物に合わせて基本用土や補助用土などを混合して作ったものです。
ここでは、省略して「土」と表現していきます。

サボテンを栽培する上で、土は非常に重要かつ難しい部分になります。

それは、日照・気温・水やり頻度・鉢などの栽培環境により左右されるからです。

まだ栽培を始めて間もないのなら、無難に市販の専用培養土を使用しましょう。

何故なら、まだ栽培環境とサボテンの相性がよくわかっていないので、一旦は市販品で植え付けてから、じっくり焦らず栽培環境の分析と改善を行えば良いからです。

「鉢植え」という環境も、植物からすればかなり特殊な環境であるが故、地植えの現地苗と同じような環境を作り出すのは簡単では無いと言えるでしょう。

逆に言えば、土作りを工夫することで、地球の反対側に生えている植物であっても、手元で栽培する事ができると考えると夢が広がるのでは無いでしょうか☆

土の種類

サボテンを植え付けるにあたり、土を準備するにはどちらかを選択する事になります。

  • 市販のサボテン用培養土を使う
  • 自分で混合して作る

市販の培養土

市販の「サボテン専用の培養土」のメリットとデメリットは以下になります。

・メリット

  1. 購入後にすぐ使える。
  2. すでに無難なバランスで配合されているので、いちいち考えて自分で製作する手間がかからない。

・デメリット

  1. 割高である。
  2. 市販品にも、メーカー等により複数種類がある為、どれが良いかわからない。

上記のデメリットの2についての対処方としては、パッケージの透明な部分や、裏に書いてある内容を確認して何が使われているか見てみましょう。

使用されている土を見て、赤玉土や軽石などの粒々が多めで水はけの良さそうな物が使いやすいかと思います。

砂がメインの物は通気性や乾燥で、環境によっては使いにくいかもしれません。

ネットで買う場合は、レビューを参考にするか、メーカーからサンプルや情報を取り寄せましょう。

自分で土を作る

自分の栽培環境に合う土を作る場合、各基本用土や、補助用土の比率を調整して試行錯誤していくことになります。

・メリット

  1. 品種や栽培環境にあった土を作れる
  2. 大量に作ることができる
  3. 自作や混ぜる事が楽しい

・デメリット

  1. 土を数種類買い集める必要があり、さらに混合する手間もかかる。
  2. 各基本用土、補助用土などの比率を考える必要がある。
  3. 各基本用土、補助用土自体メーカーにより複数種類がある為、考慮する必要がある。
  4. 植物も環境も変化していく物なので、絶対的な正解はない。

圧倒的にデメリットが多いように思えますが、栽培の難しい品種や、古い苗、輸入物など通常の管理では栽培が困難なものの場合、土を工夫する必要が出てきます。

では、「基本用土」・「補助用土」・「肥料」について取り上げましょう。

基本用土

ベースになる土のことです。

赤玉土、鹿沼土、黒土、日向土、軽石、川砂、水苔などがこれに当たります。

通気性・保水性・保肥性などの特性を考慮して選びますが、単体で使用することは少ないです。

団粒構造による通気性や排水性、そして保水性と保肥性のバランスから、赤玉土をベースにした培養土が多いように感じます。

赤玉土、鹿沼土、日向土、軽石あたりがサボテン栽培において良く使用されている基本用土となります。

品種や栽培環境に合わせて、1~3種類配合して使うことが多いです。

補助用土(改良用土)

基本用土の欠点を補う土です。

基本用土のベースに対して、通気性・保水性・保肥性などの特性を補う事で、栽培対象に適した土を作る事ができます。

土を団粒化させる機能があったり、PHの調整、有機質により土壌改良を促したりと大事な役割があります。

腐葉土、ピートモス、バーク堆肥、パーライト、バーミキュライト、くん炭、ゼオライト等々の多くの種類があります。

補助用土については、複数種類をそれぞれ配合して使用されるので、一概にこれが良いという物ではありません。

市販品のサボテン用培養土でも、配合バランスは各社バラバラです。

肥料

サボテンは一部の品種を除き、肥料を多く与え過ぎると徒長したり、大事な根が傷み、根腐れなどの弊害に繋がります。

市販のサボテン用培養土の場合、肥料が入っている物が多いと思うので与える必要はありません。

自分で土を作る場合でも、暖効性肥料や有機質肥料を少し加える程度です。

どうしても肥料をあげたい方は、マグァンプK等の暖効性肥料を少し土に混ぜたり、断水明けの生育期に、灌水で液肥を薄めて与える一時的な施肥でも効果があると思います。

仮に、肥料を入れずに栽培した場合でも、補助用土である腐葉土や堆肥は、時間の経過と共に徐々に分解されていき、有機質肥料として穏やかに作用します。

補足ですが、肥料とは主に、窒素(N)・リン酸(P)・カリウム(K)と言う三要素を重点的に補う物で、他にも苦土(マグネシウム:Mg)等の微量栄養素を含む物もあります。

肥料には、人工的に合成された化成肥料と、そうで無い肥料があるイメージが強いと思います。

しかし、上記は生産方法による違いでしかなく、科学的な組成では無機質肥料(無機肥料)と、有機質肥料(有機肥料)に分けられ、無機質肥料には、工場で合成された物以外に、天然の鉱石なども含まれます。

まとめ

栽培を始めたばかりの方は、まずは市販品で水はけの良さそうな物を選ぶと良いでしょう。

慣れてきたら、基本用土や補助用土を少し混ぜて調整するのも良いかもしれません。

自分で作る場合は、品種や栽培環境に左右されるので、決まった答えは無く、試行錯誤の繰り返しになります。

また、同じ名称の土でも、メーカー等により品質にばらつきがありますので、注意しましょう。

毎年、同じ培養土を使ったとしても、気候や害虫、植物の健康状態など変化していく物ですので、常に100点満点を維持は難しいものです。

年1回の植え替えでも、根の状態などから問題点を考察し改善していく事で、良い状態に近づけるように試行錯誤を継続すれば、きっと良い結果に繋がると思います。

肥料については、与えれば早く育つと言う単純な物ではありません。
元々成長がゆっくりしているので、徒長や根腐れのリスクを与えるかもしれないと言う事を考慮して、環境や品種にあった肥料の施肥を心がけましょう。

サボテンの土は、最初自分は何も考えずに自作して失敗し、それからずっと試行錯誤を繰り返していますが、これが最適解だと言う物はありません。

今年、5月頃にサボテンの土を作るので、その際にまた書きます☆彡

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